日本でも普及しつつあるラウンドアバウト。
信号のない環状交差点。
軽井沢の六本辻交差点でもラウンドアバウトがある。
普及しつつあると言ってもまだまだ見かけることのない人もいるだろう。
どうすればいいのか分からず立ち往生する事のないように。間違ってしまって重大事故を起こさないために知っておきたいことがある。
ラウンドアバウト(環状交差点)とは
ラウンドアバウト(環状交差点)とは、3本以上の道路を円形のスペースを介して接続する信号のない交差点です。
道路を接続する円形のスペースは時計回りで通行します。
例えば4本の通りを接続する交差点の場合、通常の交差点ですと右折する場合はハンドルを右にきって右折します。しかし、ラウンドアバウトの場合は左折して円形の環状路に入り目的の道路へ左折して出て行くというようになります。直接的な右折をしないことで混雑も緩和されますし安全性もあがります。
軽井沢では六本辻交差点で平成24年から運用を開始し、平成26年にはより使いやすくするための道路整備を行っています。
六本辻の名前から分かるように、この交差点は6本の道路が接続する6差路です。
もともと通常の交差点でしたが、他地域からの観光客が多いことや児童の通学路になっていることなどの点で危険性が指摘されていました。信号機での制御も難しいことからラウンドアバウトにしました。
変えるにあたっては社会実験が行われ、国内での実績が少ない状況でこの交差点は先駆けとなりました。
ラウンドアバウトの利用方法・注意点
軽井沢は地元の人だけでなく観光客も多く、なおかつ外国人観光客も多く訪れる場所です。
そのため、この見慣れない交差点に戸惑うこともあるかもしれないので簡単に説明をしておきます。
軽井沢町の公式サイトで「軽井沢六本辻ラウンドアバウトリーフレット」も公開しています。こちらもチェックしてみてください。
六本辻ラウンドアバウト|長野県軽井沢町公式ホームページ
この青色の標識で矢印がぐるぐるしているのがラウンドアバウトの標識です。
見た目の通り矢印方向へのみ通行可ということで、時計回りにしか進めません。
自動車の場合
- ラウンドアバウトに入る前には必ず一時停止
- 環道を走っている車が優先
- 左折して環道に入る
- 環道は時計回りの一方通行
- 環道から出る場合は左ウインカーを出す
自転車の場合
自転車に乗って通るとき
- ラウンドアバウトに入る前には必ず一時停止
- 左折して環道に入る
- 環道では外側の水色矢印部分を走行
- 環道は時計回りの一方通行
自転車を降りて通る場合は歩きの場合と同様で歩道、横断歩道を利用します。
歩きの場合
- 横断歩道を渡る
- 児童の通学路には緑色の誘導線が引いてある
通行時は注意が必要
交差点で観察していると、自転車で逆走している人を見かけました。
歩きの場合は円形に歩くよりショートカットしたいと思ったり、自転車の場合は時計回りより逆走の方が近いなどと考える人がいるかもしれませんが、ラウンドアバウトではこれが重大事故の原因となってしまいます。
歩きの場合は横断歩道を、自転車の場合は時計回りに通行しましょう。自転車の場合、降りて歩けば歩行者同様に歩道・横断歩道の利用ができます。
ルールが分かっていない観光客の方も多いですし、ましてや日本の交通ルールに疎い外国人観光客もいます。軽井沢ではサイクリングをしながらの自転車移動の観光客も多いです。みんな分かっているとは思わずにこの交差点では特に注意をして通行するようにしましょう。
六本辻交差点の概要
- 名称:六本辻交差点
- 住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢
- アクセス:
- 徒歩の場合|軽井沢駅から15分
- 車の場合|軽井沢駅から5分 - 関連サイト:六本辻ラウンドアバウト|長野県軽井沢町公式ホームページ
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- 六本辻交差点を西に進めばすぐ軽井沢の雲場池は水面に映る空や雲、木々が美しい